阪急電車
失恋した彼の栄転をなんとなくSNSで知って、
勝手に最悪な方に想像して、
死にたい、生きているのが辛すぎる、
とまで思って、
友達何人かに病みラインを送って、
それでも辛すぎて辛すぎて、ネットを検索してたら、映画「阪急電車」をお勧めしているのを見つけた。
藁にもすがる思いで観てみたら引き込まれていた。
「いいのよ。泣きなさい。だってあなたは何も悪くないんだから。」
そうか、泣いてもいいのかと安堵したら
「泣くのはいい。でも自分の意思で涙を止められる女になりなさい。」
ああ、そっか、そうだよな、と納得させられ。
「違う価値観の人とは辛いと思ううちに離れた方がいいねん。
そのうちに自分もそっちの価値観に慣れてしまうから」
ああ、確かに。私も初めは無理して付き合ってたらいつのまにか居心地が良くなってたな。でもどこかで違うと思ってたから心の奥底はずっと満たされなくて辛かったんだな。
「でもねぇ、この世界にはあなたをちゃんと見てる人もいるから。かっこいいと思う人もいるから。私みたいにね。」
「色々失敗しちゃってね。引っ越して、再就職して。
でも、私は絶対幸せになるわよ。なってみせますとも
きれいな女はね、損するようにできてるのよ。私とかあなたみたいなね。」
この映画を観ていると、
そうだな。自分の道は自分が本当にしたいことをしよう。選ぼう。私はなんとなく彼と重なりそうな道を知らず知らずのうちに選んでいた。
うん。なんか原点回帰。救われた。
「この世界も悪くないわよね。」
私もそう思えるようになりたい、なろう、と思えた。
振られた男の動向を周りの人たちに聞き回る女ってどうよ。それによって将来の方向性を変えるのってどうなのよ。少なくとも魅力的ではないよね…私はそれをやろうとしてたのよ…
縁があるなら、また私と彼の縁は繋がるんだから。うん。
この広い世界で人種も違う、言葉も違う2人が故郷でもない場所で出会うってすごい縁だよ。
しかも彼の誕生日は私の大好きな家族と同じで、彼の在留カードの日付は私が20代をほぼずっと好きだった元彼の誕生日…という奇跡のような偶然。
大丈夫。これは心配するな!と天に言われてる。うん。大丈夫。
兎にも角にも「阪急電車」を観て、地獄の中から少し救われた。
もうどうしようもなくて消えたい気分の人、人生なんて無意味だ、辛くて仕方ない人、失恋してしまった人、どん底から抜け出そうともがいてる人、そんな全ての人に私はお勧めしたいです。