抜けた、かも
ようやく、抜けた、かも。彼から。
彼と物理的に離れて約一ヶ月。それと同時に連絡も絶った。
そして私は環境を全く変え、新しいことを始めた。
日々生活していく中で、SNSを見てしまったりしてひどく落ち込むこともあった。
でも、新しい生活を必死に生きていると。未来の自分への投資だと新しいことを勉強している。
そんな中で、1人の男友達が浮上してきた。突然、この人アリかも。たら思えてきたのだ。不思議なことに。
全然男性としてみたことはなかったし、思い返すと色々と親切にしてくれたけど、私としては友達なだけだった。
でも、なんだろう。異国での新しい生活の不安が気持ちを駆り立てるのか。
ただ、この人といるとまあ楽で、悪くない。と思えた。好き、というまではいってないのかもしれないけれど。
うん、でも彼はもうすぐこの国を出ていってしまうのだ。なんというタイミング。
もういなくなってしまう、そう思うと寂しくなった。
彼がいなくなるから惜しい気持ちで寂しいだけなのか、それとも何か心が動かされ始めていたのか。
私には分からない。
待ち続けた連絡と日常の幸せ
SNSで彼の楽しそうな姿を見て落ち込んだ。見なきゃいいのにね。
私に連絡をすると言っていたけど、結局は来なかった。ずっと待っていた私は、なんか、馬鹿みたいだったね。どんな服を着ようか、どんなメイクをしようか。色々考えていたんだけど、その出番はなかった。
でも、SNSなんていい部分の切り取りだ。正直、今日の午前中いっぱいは落ち込んでベッドにふさぎ込んでしまった。
でも、午後から予定があったので、強制的に出かけた。新しいコミュニティに参加して、新しい友達ができた!すると不思議なことに元気が出てきた。目の前のことに必死で、精一杯行動してたら彼のことは忘れていた。
そして、帰ってきて少し落ち着いて思った。なんだかんだで、私は幸せだな。
両親がいてくれて、育ててもらって、愛情もかけてもらえた。30年間も。
教育も受けさせてもらえた。
そしていつでも帰れる安心して暮らせる実家がある。
私はないものばかりを見つめていた。
冷静になると、当たり前のようにある現実はとても幸せなことなんだな。
彼のことは考えてしまう。でもそれも今の私だ。そんな自分を許して生きていこう。
正直なところ、生きているのが辛すぎる、と涙する日も未だに多いけれど、今に集中していこう。
大丈夫。絶対に道は拓ける。
占い師と復縁したい彼との再会
もう彼には私からは何も連絡しない予定だった。
でも、たまたま街でやってたタロット占い師に、駆り立てられたのだ。
「彼もまだあなたのことが好き。だから振ったんだけど彼は傷ついてる。」
「連絡してみて。彼は絶対に会ってくれるから。」
もう本当衝動的に連絡を取った。数ヶ月ぶりのメール。そしてサクサクと会うことが決まり、会ってご飯へ行ってきた。
そこでは、彼のことを好きな事はバレないように、そこだけは気を張っていた。そして彼のことを褒めるように徹した。あと表情をコロコロ変え、なるべく笑顔でいた。
最初は少しぎこちなかったけど、次第に彼も昔のように気さくな感じの話し方になってきてくれた。
帰りも一緒に帰って、寒いから、と自分の上着を私にかしてくれ、送ってくれて、私は幸せな気持ちになった。たとえそれが彼の単なる優しさだとしても。
でも、切なさが溢れて仕方なかった。気をぬくと泣きそうになる感じ。となりにずっと好きで会いたかった人がいて、4ヶ月ぶりに話している。別れたら、涙が溢れて止まらなかった。雨も降ってるから、私が泣いてたって誰も気付きはしないんだ。闇夜も私の気持ちを隠してくれる。
「また近くに来たら連絡をして。」
そして彼の故郷でも「もし時間があったら連絡するね。」
距離感がまだあるのは分かってる。でも、連絡が完全に途絶えていた数日前に比べると、これは私にとってすごく快挙だ。進歩だ。
帰り際、バイバイじゃなくて
「また後でね」
と言って、こちらをずっと見て手を振る彼が嬉しかった。
ただ、私が送ったお礼の短文メールに対してスタンプ一個だった。
ここからがまた始まりだ。2019年まだ4ヶ月ある。私はまだまだやれる。絶対にとれる。とる。それだけを決めて突き進む。
阪急電車
失恋した彼の栄転をなんとなくSNSで知って、
勝手に最悪な方に想像して、
死にたい、生きているのが辛すぎる、
とまで思って、
友達何人かに病みラインを送って、
それでも辛すぎて辛すぎて、ネットを検索してたら、映画「阪急電車」をお勧めしているのを見つけた。
藁にもすがる思いで観てみたら引き込まれていた。
「いいのよ。泣きなさい。だってあなたは何も悪くないんだから。」
そうか、泣いてもいいのかと安堵したら
「泣くのはいい。でも自分の意思で涙を止められる女になりなさい。」
ああ、そっか、そうだよな、と納得させられ。
「違う価値観の人とは辛いと思ううちに離れた方がいいねん。
そのうちに自分もそっちの価値観に慣れてしまうから」
ああ、確かに。私も初めは無理して付き合ってたらいつのまにか居心地が良くなってたな。でもどこかで違うと思ってたから心の奥底はずっと満たされなくて辛かったんだな。
「でもねぇ、この世界にはあなたをちゃんと見てる人もいるから。かっこいいと思う人もいるから。私みたいにね。」
「色々失敗しちゃってね。引っ越して、再就職して。
でも、私は絶対幸せになるわよ。なってみせますとも
きれいな女はね、損するようにできてるのよ。私とかあなたみたいなね。」
この映画を観ていると、
そうだな。自分の道は自分が本当にしたいことをしよう。選ぼう。私はなんとなく彼と重なりそうな道を知らず知らずのうちに選んでいた。
うん。なんか原点回帰。救われた。
「この世界も悪くないわよね。」
私もそう思えるようになりたい、なろう、と思えた。
振られた男の動向を周りの人たちに聞き回る女ってどうよ。それによって将来の方向性を変えるのってどうなのよ。少なくとも魅力的ではないよね…私はそれをやろうとしてたのよ…
縁があるなら、また私と彼の縁は繋がるんだから。うん。
この広い世界で人種も違う、言葉も違う2人が故郷でもない場所で出会うってすごい縁だよ。
しかも彼の誕生日は私の大好きな家族と同じで、彼の在留カードの日付は私が20代をほぼずっと好きだった元彼の誕生日…という奇跡のような偶然。
大丈夫。これは心配するな!と天に言われてる。うん。大丈夫。
兎にも角にも「阪急電車」を観て、地獄の中から少し救われた。
もうどうしようもなくて消えたい気分の人、人生なんて無意味だ、辛くて仕方ない人、失恋してしまった人、どん底から抜け出そうともがいてる人、そんな全ての人に私はお勧めしたいです。
胃がひっくり返そう
辛い、辛い。胃がひっくり返理想なほどに。
どうして、彼の情報が中途半端に入ってきてしまった。
中途半端な状態って一番辛いよね。
ちょうど明日、私は確認できるチャンスがある。
危険はある。が、確認しようか。現状を知った方が私も余計な心配を考えなくて済む。
うん、そうだよね。
今日は、早く寝よう。寝たい。この現実から離れたい。
それにしても、この辛さはいつまでぶり返すんだろう。もうそろそろ限界がきてしまうよ。私、もう心が限界だよ。
好きな人を思い出して辛い
好きな人を思い出してしまう。それが楽しい思いだけならいいのだけれど、今会えない現実や、彼が今何をしているのか、そして過去の悔い、を思ってしまって辛い。
あの時、ああしてれば上手くいったのに。本当にあと少しだったのに…
と悔やんでしまう。こんな事を考えてもマイナスなだけ、切り替えていこう、と思うのだが、なかなか上手くできてない現状。
これもきっと、今の私に時間があって暇な時間が多いからなんだろうな、とも思う。
暇な時間があるときに悩むことがあると、そのことについてどんどん悪く考えてしまう。
だめだ、だめだ。
考えないようにしよう。いま目の前にある事を楽しむんだ。
絶望の後には必ず幸せがくる
最近、ふと孤独を強く感じる。
周りに家族は居て、話していても、夜になって1人部屋へ行くと強い孤独感。
どうしてだろうと考えてみる。
おそらく、私は一番の本音、一番望んでいることを今は誰にも話せていない。自分だけで抱えて生きているからだ。
引っ越す前は近くに友達がいたから、今よりは断然話せていた。本音を。
その本音っていうのは、今の状況から考えるに遠く感じて難しく感じてしまう。だから家族には恥ずかしくて言えない。友達に対しても、少し脚色を入れて話していたくらいだった。
でも、それは間違いなく私が心から望んでいることで、それが叶うことが幸せな状態だと信じきっている。
本人がそう思っていたらいいのだろうか。でも、時々折れそうになる。負けそうになる。願望を思い続けることが辛くなってくるときがある。
そうした時はどうすればいいんだろう。考えないようにするのは、今の私にとって簡単ではない。
でも、私はまだ私を諦められないから望み続けていくし、行動し続けていこうと思う。
行動をし続けていたら、きっと何かは変わる。
少なくとも私は、5年前の私より幸せだし、10年前の私よりも幸せだ。これまでだって、強い絶望や挫折の後には、必ず想像をはるかに超えた幸せが待っていたじゃないか。
うん。大丈夫。信じきるんだ。